トップページ > 性能へのこだわり
私たちは「住まいの性能」に対するこだわりをもっています。しかしそれは「数値による性能競争」とは別の世界でのこだわりです。また狭い視野で選択された「特別な工法による性能」でもありません。
性能にこだわりがない工務店はその存在価値がないと私たちは考えます。住まいの性能はその建物に強さとしなやかさを与え、心地よさを生み、健康を守り、長寿命を確保してくれるからです。つまり、価値のある住まいのベースをつくるのが「性能」なのです。

このように、とても大切な住まいの性能において、とくに重視すべきなのが次の4つの性能です。
以下に、私たちがそれぞれの性能をどのように備えていくかについての要点を述べます。
住まいは、そこに住む人の命を守り、日々の暮らしを守るものです。自分たちで手に入れる様々な物の中で、これほど「構造」が重要なものは他に見当たりません。
私たちはそれほど重要な「構造物」をつくっているという強い自覚があるから、何よりその住まいには確かな構造性能が必要であると考え、それを実現させることに全力を尽くしています。
構造計画は「地震」や「台風」といった建物に瞬間にかかる力を考えること、また建物自身の重さや家具の重さなどのじわじわとかかる荷重を考えることが基本になります。瞬間にかかる大きな力は一気に建物を壊してしまう可能性があります。とくに静岡では大きな地震に遭う可能性が高いと予想されています。
建物自身や家具、本、ピアノなどの重さによってじわじわと建物を変形させることにも注意しなければなりません。これによる不具合は建具の開け閉めに不具合を生じさせるだけではなく、構造フレームの接合部を弱くさせることで耐震性にも影響を与えます。
具体的にフジモクが実現させるのは「耐震等級2」のレベルです。この等級は住宅品確法の性能表示制度で定められています。簡単に述べれば建築基準法の「32%増し」の強さが実現できる内容になっています。また「耐震等級2」というレベルは、いま注目されている長期優良住宅において達成させなければならない基準になっているものです。


フジモクでは建築基準法で定める耐震基準を厳密に満たしていますが、その耐震基準は、建物が存続する間に数回起こる可能性のある中規模の地震に対しては大きな損傷はしない。そして、その期間中に一度起こるか起こらないかの大地震に対しては居住者の生命を守る(倒壊しない)ことを目標としています。したがって、揺れに対してある程度の損傷は免れません。
そこでフジモクでは、低コストで、しかも確実に揺れを軽減し損傷を少なくする工法(装置)を研究してきましたが、その中で理に適っていると判断し、実績を積んできた結果ご提案をしているのが、この『木造制震GVA(ジーバ)工法』です。

温熱環境性能は最近になってとくに注目を集めている性能です。暖房や冷房はエネルギー消費を伴うものなので、こうした設備に頼らずに快適に過ごせる温熱環境性能を備えることによって省エネルギーが実現できるからです。
そこでまず基本になるのが「断熱性能」です。少ないエネルギーで暖かい部屋をつくることにつながるほか、家の中の温度差が少なくなる、体感温度が上昇するなど、様々に「冬の心地よさ」を生み出してくれます。
フジモクの家が備えるのは「次世代省エネルギー基準」を満たす断熱性能。このレベルの断熱性能がどれほどの心地よさを与えるのかということを説明するのは難しいですが、ここ数年に建てられたマンションの暖かさ、心地よさと同じくらいと考えてください。
北海道のような地域を除けば、断熱だけで心地よさや温熱環境性能のことを語るのは間違っています。また省エネルギーのことを考えれば、いかに自然エネルギーをうまく活用し、調節するかがポイントになります。
太陽の熱や光、そして風といった自然エネルギーを最大限に活用し、またうまく調節する設計は「パッシブデザイン」と呼ばれていますが、フジモクは断熱と並んでこのパッシブデザインをとても重視しています。具体的には「パッシブソーラー暖房(日射熱によって暖房する設計手法)」「日射遮蔽(日射熱を室内に入れない工夫)」「通風」「昼光利用」を最大限検討することによって、四季を通じて快適で省エネルギーな住まいが実現されます。また自然素材をふんだんに使うことによる調湿性により、梅雨から夏にかけてのジメジメ感をなくし、できる限りエアコンに頼らないで過ごせる住まいにします。こうした工夫は、まさしく日本の住まいが昔から備えていた知恵です。

シックハウス問題が起きたことで、改めて住まいにおける空気環境の大切さに気がつきました。それは住まい手だけではなく、私たちも同じです。
清浄な室内の空気にしておくことは、健康的な暮らしをつくるためのもっとも基本的なことです。
清浄な空気環境をつくるには、素材選びと換気が大切です。とくに室内に面したところに使う内装材やフローリングなどについて、化学物質がたくさん放出されてこないかを確かめておく必要があります。
フジモクがつくるのは、自然素材をふんだんに使う住まいです。こうした考え方を持っているのは、自然素材の豊かな味わいという理由以外に、清浄な空気環境をつくりたいという理由もあるのです。
きちんと換気できるようにしておくことも大切です。まずは風が通る住まいを計画し、そして窓を開けないときでも換気扇によって十分な換気ができるようにしておきます。

木は本来、非常に耐久性の高い素材です。その耐久性を損なう「腐れ」と「シロアリ」に対して注意を払うことによって、木の家は長期間生き続けます。
腐れの原因になるのは水なので、何より雨漏りさせないことが重要です。他には、壁の中や床下などで結露を発生させないようにしておきます。シロアリ対策としてもっとも有効なのは基礎に隙間をつくらないことです。フジモクでは隙間の生じにくいベタ基礎を採用していますので、シロアリが建物に侵入する可能性が極めて小さくなります。さらには、土台、柱に腐れやシロアリに強い樹種を使います。
素材選びも大切です。屋根や外壁に使う材料は、当然耐久性の高いものにしておきます。またフジモクは内装材に木を中心にした自然素材を使いますが、これは住むほどに味わいが増すという意味で、耐久性が高いものです。
プランニングやその住まい全体の質も「長寿命の住まい」には欠かせないものです。もしかすると、これがもっとも大切なものかもしれません。何世代にもわたって「そこに住み続けたい。壊すのはもったいない」と思えるような家にすれば、ずっと長い期間にわたって、その住まいを大切に使い続けてくれるでしょう。
そして最後は維持管理。いい家をつくり、それをきちんとメンテナンスしていくことで「長寿命の住まい」となるのです。
私たちは住まい手のご家族との人間関係をとても大切にしながら、その家を一緒に維持管理し、守っていきます。それが地域に根ざす工務店の何よりの存在意義であると考えています。

