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日本の国土は3779万ha。
日本の森林は2512万ha。
日本の国土の約3分の2は森林(森林率67%)という、先進国の中では有数の森林大国。
天然林が約1300万ha(約5割)、人工林1000万ha(約4割)、残りが無立木地、竹林など。
1000万ha以上の育成林(人工林)を持った国は中国、ロシア、カナダ、そして日本しかありません。この国には世界最古の木造建築、法隆寺があり、世界最大級の木造建築 東大寺大仏殿があります。日本には、世界に誇れる『山の文化』、『木の文化』、『木の家の文化』そして『人の技』があるのです。
しかしいま、日本の森林が危機に瀕しています。戦後すぐには95%もあった木材の自給率が30%程度にまで落ち込んでいるのです。このことによって、国内の林業に従事する人々の仕事が減少し、森林の手入れが行き届かないという状況が生じています。
林業の歴史を辿ると、針葉樹の植林が始まったのは江戸時代。本格的に拡大したのは明治に入ってからです。昭和になって、戦争中に大乱伐、戦後復興で木材需要の急増で拡大造林するも供給が追いつかず、木材の高騰を招きました。
そこで国内材の供給不足を賄うべく木材輸入の自由化がスタートすると、安くて安定供給できる外材の輸入量が年々増大していったのです。それと並行して、国内材の価格は暴落(現在、丸太は50年前と、製品は40年前と同じ価格)し、採算の厳しい林業は衰退していきました。
現在の日本の木材蓄積量は年々増えてきており、自給率100%が可能な量となっているにもかかわらず、それが使われていません。このまま放置されると、森林は高齢化し、光合成は衰え、森林自体が増えても温暖化対策に結びつかなくなっていくと考えられています。
自然環境保護が叫ばれている昨今、木を伐ることは悪いことのように思われがちですが、日本の場合、元気な森林をつくるためには、木を伐ってそれを使い、また木を植えるという循環が必要なのです。
今、私たちができる森林を守るための一歩は、国内の木を使うこと。それによって、林業に従事する人が増え、日本の森林の手入れも行き届くようになります。
家畜や野菜など、地元の食材を地元で消費する「地産地消」。
この動きが今、家づくりにおいても注目されています。
県内の森林から伐採された木材のことを「県産材」といいますが、この県産材を使った家づくり(地産地消の家づくり)は、私たちに多くの恩恵を与えてくれます。まずそのひとつは、長持ちする家を建てられるということ。昔から、その土地の気候風土で育った木材を使って家を建てることがいい(長持ちする)といわれています。
次には、地域貢献。地元の木を使った家を建てることで、地元の山が守られ、ひいては、ふもとのわれわれの生活環境を守ることになります(治山治水)。さらには、地域の産業の活性化を促すことにもつながります。
木の持つ温かみや素材感などの快適性に加えて地域貢献にもつながる住まい。これがフジモクのこだわる「地産池消」の家づくりです。
素性のわかる木を使う
「木の家」であれば、ちゃんとした木を使った、いい家になるのでしょうか。木は、一本一本色艶が違うし、節の数も違うし、強度もいろいろです。また、加工や乾燥方法によっても品質は大きく変わってきます。特に、家の構造を決める構造材の品質をきちんと確保することは、家のつくり手の重要な作業のひとつであり、責任です。木のことを知り、その素性を確かめ(どんなところで育ち、どんなところで加工しているのか)、木材をしっかり吟味して使う姿勢が大切です。
フジモクは、素材業者である地域の林業家、富士ひのき加工協同組合をはじめとする県下の木材業者と常にコミュニケーションを図り、緊張感のある信頼関係を結んでいます。更に、木を活かした家づくりに取り組む県内の設計士も含めたネットワークを築き、情報交換や勉強会を重ねながら構造材から仕上げ材まで、富士ひのきをはじめとする地域の木を選定しています。
富士山南麓に広がる富士市、富士宮市、御殿場市、裾野市、三島市、沼津市、小山町、長泉町、清水町をあわせた6市3町を富士流域と呼びます。森林面積は780平方キロメートルで、民有林が580平方キロメートル、国有林が200平方キロメートル。富士流域の総面積1,320平方キロメートルの60%弱(59.1%)に当たります。
明治35年、金原明善(きんばらめいぜん)翁の指導を受けて、静岡県山林協会が桑崎にヒノキや杉を植林したのが始まりです。その後、内山組合(越前岳尾根通りの西側富士すそ野に至る一帯の傾斜地帯を内山と言う)に受け継がれました。以後、富士山の南麓・愛鷹山の西麓地域の植林が大いに広まっていったのです。
これら植林された木は、第二次世界大戦中乱伐されましたが、戦後、木材の需要が高まり、昭和30年代に国策として、拡大造林が進められることになりました。それから50年以上経過し、戦後植林されたヒノキやスギは成長し、伐採の時期を迎えています。
富士山南麓に植林された山林(国有林を除く育成林)のうち、約70%がヒノキです。
これら富士南麓に植林されたヒノキを「富士ひのき」と呼び、その品質の高さが評価され、ブランド化していきました。
富士山麓の土壌は火山灰なので、養分があまりないことが品質の高さにつながっています。そこに育つ富士ひのきは、生育が遅いことから年輪の間隔が狭く詰まり、かたくて他地域に比べて強度が高くなります。そのため、主に家の土台や柱など主要な構造材に適しているというわけです。
富士山麓は、土壌の関係(火山灰土)からヒノキの割合が多いのですが、安倍川・大井川流域から天竜川流域にかけては、土壌に恵まれていたことから、成長が早いスギが多く植林されました。
特に、天竜川流域の「天竜美林」は、吉野・尾鷲とともに日本三大人工美林のひとつとして有名です(ちなみに、日本三大天然美林は、秋田杉・青森ヒバ・木曽ヒノキです)。
こうしたことも理由にあって、「天竜杉」は全国的に名の知られた存在になっています。また、大井川の源流域である南アルプスの雨量や気候に恵まれた「静岡杉」も良質なことで知られています。

伊豆流域は、伊豆半島の中央部を占める天城山系を源とする狩野川とその他の中・小河川の流域に広がり、熱海市、伊東市、伊豆の国市、伊豆市、下田市の5市と函南町、東伊豆町、河津町、西伊豆町、松崎町、南伊豆町の6町からなっている。
流域面積は13万3千ha、森林面積は10万haで、風光明媚な環境条件に恵まれ日本有数のリゾート地である。
流域全体の人工林面積は5万haを上廻り、人工林の樹種構成はヒノキ51%、スギ36%、マツ等13%とヒノキが過半数を占めている。
富士流域は、静岡県の東部に位置し、三島市、沼津市、裾野市、御殿場市、富士市、富士宮市の6市と駿東郡小山町、長泉町、清水町の3町を包括する区域で、その総面積は13万2千haで県土面積の17.0%を占めている。
また、森林面積は7万8千haで、民有林が5万8千ha、国有林が2万haとなっている。県全体に占める割合は、それぞれ、15.7%、14.2%、22.4%。
当該地域の総面積に対する森林面積の割合は、59.1%と県計平均をやや下回っている。
静岡県の中部に位置し、大井川流域を包括する区域では、北はアルプスの峰々を境に長野県、山梨県と、西は天竜川流域と、また、東は富士川流域と接し、南は駿河湾西岸に面している。
その区域は、静岡市、焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市の5市と川根本町、大井川町、吉田町の3町を包括する、総面積26万5千haは県土面積の34%を占めている。
浜松市天竜区の森林面積は8万6千ha。森林の割合は、なんと91%。
治山治水を目的に江戸時代から植林が進む中、暴れ天竜と言われた天竜川の氾濫を防ぐためにと、金原明善が私財を投じて行った植林事業が発端となってさらに拡大していった。
